お一人おひとりに寄り添う快適な個室での透析

透析治療は、腎臓の働きが低下すると体内の老廃物や余分な水分を十分に排泄できなくなるため、生命を維持する上で不可欠な治療です。機械を使って血液をきれいにすることで、尿毒症や心不全といった重い合併症を防ぎます。慢性腎臓病に対する透析は、一度始めると生涯にわたって継続する必要があります。当クリニックでは、そうした患者さまの大切な治療を「安全」「快適」かつ「効果的」に行えるよう努めており、お一人おひとりの状態に合わせた透析療法をご提供しています。

当クリニックは全室個室で透析を行っており、プライバシーを守りながら快適にお過ごしいただけます。個室内にはロッカーを備え、着替え・食事・パソコン作業・オンライン会議（Zoom・Teams）も可能。Netflixや地上波・BSの視聴もでき、透析時間を有意義にお過ごしいただけます。また、各ベッドには漏液センサーを搭載し、スタッフが常に見守る体制を整えており、万が一のトラブルにも迅速に対応。ナースコールにも即時対応できる安心の環境です。さらに、心電図・シャントエコー・ABI検査・身体組成分析などの検査もすべて個室で実施。移動や待ち時間の負担を減らし、快適で効率的な透析治療を実現しています。

プライベート空間を確保した個室

漏液センサーによる万全の安全対策

当クリニックの透析室はIT化によりナースステーションのパソコンと連動し、患者さまの治療データを一元管理しています。安全で安心な透析環境を維持すべく血圧や血液成分をリアルタイムで監視しており、災害や緊急事態に備えた各種監視・支援機能も充実しています。透析条件の複雑な設定も患者さまごとに自動で装置へ反映され、スタッフの確認を経て安全に施術しています。シャントの状態も毎回確認し、効率低下やトラブルを防いでいます。

透析ごとにシャントの状態を確認する再循環測定機能により、効率低下や不全の兆候を検知

透析装置に搭載された血液モニターによる、除水進行や血液成分・血液温度変化のリアルタイム把握

加えて、身体組成分析を取り入れることで体液バランスを適切に管理し、血圧の安定や生活の質（QOL）の向上をめざしています。こうした取り組みにより、患者さまが安心して透析を続けられる環境を実現しています。

最新型の透析装置（TR-10EX）を導入し、患者さまの体調や生活に合わせた治療法をご提案しています。一般的な血液透析（HD）はもちろんのこと、前置換型・後置換型オンラインHDFや間欠型オンラインHDF（I-HDF）、さらにはHDFとI-HDFを組み合わせたO/I-HDFといった幅広い療法に対応可能です。多彩な治療オプションから、患者様に寄り添う効果的な透析療法をご提供いたします。

当クリニックは、日本透析医学会が定めるガイドラインに基づき透析液の清浄化に努めています。この基準を満たすことで、清浄化された透析施設のみが実施できる 「On-Line治療」 が可能となっています。さらに、清浄化に関わる機器を同一メーカーで統一し、水質管理基準を上回る高品質な透析液を作製しています。透析液作成室には限外濾過フィルターを設置し、治療装置にはETRFを2本搭載する二重の安全対策によって透析液の高水準な清浄度を維持。洗浄・消毒には活性次亜水を使用し、環境への負荷を抑えながら安全性を確保しています。透析液には無酢酸透析液「カーボスター®」を採用し、透析時の倦怠感・血圧低下・吐き気・こむら返りなどの不快症状を軽減します。患者さまの身体への負担を和らげ、より快適で安心できる透析を実現しています。

精製された透析液は厳格な基準を満たし、活性炭や軟水処理に加え逆浸透膜で精製した純水を使用

透析液は限外濾過フィルターとETRF2本で徹底的に清浄化し、装置の洗浄には活性次亜水を用いて環境にも配慮

費用・制度について

透析治療の費用は、医療機関の種類や選択する治療法によって異なりますが、一般的に高額になる場合があります。しかし、患者さんの経済的な負担を軽減するための制度がいくつか用意されています。